~~~HIGHBODIAの風景 その2~~~
カンボジアの南端タイランド湾に面したケップ州にある、いろんな構想が含まれた施設「HIGHBODIA」を、2022年年末に約7年ぶりに訪れてきた。
以前はただの雑木林と草ボウボウの荒野だったところが、現地スタッフによって手が加えられ、大きく様変わりしていた。
動物との共生、そして自給自足のため、放し飼いやケージ内飼育など、自己完結型の食の循環を試み中で、ペットとしての犬や猫、そして卵やお肉を頂戴するための鶏にアヒルにガチョウに広い敷地内でひょっこり出会える。朝の目覚めも鶏の声で、涼しい朝の時間を大事に使うことが出来る。(日本との時差が2時間で、カンボジアの朝5時は日本の朝7時。それで自然と朝早く目覚めることにも起因するけど。)
番犬にもなってる大きなジャーマンドッグや生まれたての子犬たちは犬好きのスタッフに大事に育てられている。はたまたカンボジアには犬を食べる慣習もあり、野良犬は捕獲され、屋台でローストされて売られてることもあるし、野良犬に限らず、捕れたハクビシンや蛇もたんぱく源として利用されるらしい。以前バッタやコオロギも味付けられてマーケットで売られていた。日本でも近年の昆虫食少しだけブームが記憶に新しい。ちょうど昨日、将来の食糧危機に備え日本大手企業がコオロギの養殖にAI技術を利用して始めた!と報道されていた。良質たんぱくを超小型動物で賄う時代が来るのかも。
ヒヨコを連れた鳥たちの行列は、時々飼いならされてる大きな犬に追い回されて、大きな鳴を上げて駆け足で逃げていくこともあり、飼い犬でも時々本能が理性を上回る瞬間が訪れるようだ。でも食べるまでには至らないらしい。親鳥がヒヨコを優しく庇いながら人間の横を通り過ぎる様は何となく愛おしいし、この時ばかりは、食べるものとは考えず、自然の動物の営みとしての子育てを微笑ましく感じる。
歓迎パーティを開いてくれた時、鶏とアヒルとガチョウが食卓に上がり、各鳥の味の食べ比べも経験させてくれた。卵は新鮮なので、卵ご飯もとっても美味。更に、施設内で料理をしてくれる方は、タイで長らく修行を積んでこられ、更に日本人のスタッフから日本の味を教えられて、私たち好みの味で提供してくれる。卵焼きもとっても上手。醤油や七味などの調味料も常備されている。
さて、牛や豚は飼う予定無し。ヤギは前向き検討中。いつか訪問してきた大きなニシキヘビは飼おうとしたけど、与えるエサは食べなかった為塀の外にリリースしたのだとか。なんとも自然たっぷりの環境である。